coLinux導入備忘録

作業でLinux環境がいるのにマシンがねえとかほざかれたので流行のバーチャル環境なんぞ作ってみた。
大した物でないけど記録として導入手順なんぞ書き残してみる。
長文なので以下は読みたい方のみどうぞ。進行状況に合わせて随時書き足します。

coLinuxとはなんぞや

簡単に言うとWindows上でLinuxを動かすシステム。Win上でUNIXというとCygwinがあるが、あちらがAPIレベルでのエミュレーションであるのに対し、coLinuxカーネルレベルで動作する。エミュレーション環境用にソフトなんかをコンパイルしなくても動くということで、今回の動作条件としては適当。またWMwareとかVirtualPCなんかと比べると動作も速いらしい。
まぁぶっちゃけインストールや設定の手間とか考えるとVMwareやVirutlaPC使った方がいいとは思いますよ? 公式でイメージも用意されてたりするし。

インストールの準備

公式サイトからcoLinux本体と導入するLinuxOSイメージをダウンロードする。
Cooperative Linux - Browse Files at SourceForge.net
最新版は0.7.2のようなので、"coLinux-stable"からcoLinux-0.7.2.exeをダウンロードする。
次に下の方にある"Root FS Images - 2.6.x-based"からイメージファイルをダウンロードする。
現状まだ仕様ディストリは決まってないので(まぁ普通だと赤帽になるだろうが)流行っぽいUbuntuを入れてみることにする。あとでFedora環境も作るハメになるかもしれんけどそのときはそのときだ。Ubuntu-7.10.ext3.2GB.7zをダウンロードする。

インストール

coLinux-0.7.2.exeを実行する。
インストール時のポイントはひとつだけ。
イメージは既にDLしてあるので、下記Select Components to install で「RootFile system image Download」のチェックを外す。

ハードウェアのインストールは続行でおk。あと個人的なポリシーでインストール先を「c:\Program Files\coLinux」から「c:\coLinux」に変更。UNIX系でパスに半角スペースはいろいろと問題ありそうなので。


それと途中にWinPcapを入れてくれという表示が出る。当方の環境ではWiresharkを動かす関係でインストール済みだったのでスルーしたが、入ってないと後々なんか問題がでるかもしれず。記述見る限りイーサ接続にブリッジ方式使わない限りは大丈夫なのかもしれないが。

Linuxイメージファイルの用意

Ubuntu-7.10.ext3.2GB.7zを解凍し、coLinuxのカレント(ここではc:\colinux)に入れる。解凍後できるのは以下の3ファイル。

コンフィグファイルの作成

coLinuxのカレントにあるexample.confをコピーしてcolinux.confにリネームする。
colinux.confを開き、コメント以外の部分を以下のように修正する。

kernel=vmlinux
cobd0="c:\coLinux\Ubuntu-7.10.ext3.2gb.fs"
cobd1="c:\coLinux\swap128.fs"
root=/dev/cobd0
rw
initrd=initrd.gz
eth0=tuntap

メモリサイズは標準で指定してないんだが、メモリ少なくて制限キツイ場合は明示的に指定した方がいいかも。標準だとどうやらメインメモリの1/4程度を確保するらしい。

起動関係

コンフィグファイルを作成したら、コマンドプロンプトで以下のように入力して起動を確認する。

cd c:\colinux
colinux-daemon @colinux.conf

設定ファイルがきちんと記述されていれば、coLinuxのコンソールが起動しログインプロンプトが表示されるはず。

ユーザー名:root、パスワード:rootで初期ログオンができるので、ログオンできることを確認したらシャットダウンコマンドで抜ける。ちなみにマウントでエラーが出てるけど調査中。とりあえずの動作は問題ないっぽいのだが。
毎回いちいちコマンドを打つのが面倒なのでバッチファイルを作成しておくと吉。

ネットワークまわり

結構こまごまとした設定が多いのだが、このブロックは以下のサイトをほとんど模倣しちゃったのでリンクを貼ってお茶を濁すことにする。
coLinuxのメモ - coLinuxのインストール(0.7.x) [その5]
今回使ったのはOSがXPsp2なので環境的に一番変動の少ないブリッジ接続。
coLinuxのメモ - coLinuxのインストール(0.7.x) [TAP-Win32でのブリッジ接続(WindowsXP)]
とりあえずこれでインターネットに接続して直接更新やモジュールの取得ができるようになる。

アップデートと日本語環境